3/20/2013

スピーカー

 本当に久しぶりにスピーカーを作りました。最後に作ったのが2001年なので、12年ぶりです。数えてみると高校1年に初めて作って以来7台目です。全てフルレンジ使用です。
現在でも残っているのは居間で使っているFOSTEX FE208SSを使ったバックロード(独自設計)だけですが。

実は独立当初にメインの作業部屋用に作るつもりでいたのですが、なんやかんやで結局作れず、しかしユニットは買っておいたので、このFOSTEXのFE103はいつの間にか廃番になっていました。現在はFE103Enのようです。

狭いスペースに収まるように左右一体の、いわゆるアンサンブル型バスレフです。アンサンブル型は1本分の容積で済むという、省スペースであること以外は全て短所になりますね。

実効内容量7.0ℓ、ダクトの共鳴周波数は約84Hz、小音量でしか使わないのと、棚に据え付ける為に余り重くならないように9mm合板を使っています。費用はちょうど10000円くらいですね。純正のグリルが高いです。

ギターなどの楽器とスピーカーの決定的な違いは、スピーカーは振動板以外は基本的に鳴ってはいけないということだと思います。また、このようにヘルムホルツの共鳴を利用したバスレフのダクトと、ギターのサウンドホールが同じように動作するとも思えないです。サウンドホールをダクトと見なすと、長さが表板の板厚分しか取れない上に面取りをするので、実質的に長さはほとんどないことになり、また表板はよく振動するので、特定の周波数を持ち上げるという効果はかなり薄いと思います。全ての音に対して中立であるべき楽器にとってはその方が都合がいいわけですが。


音は適度にナローレンジで、しかも細かい音まで再生するので聴きやすいです。仕事中のBGMとしては充分すぎます。普段バックロードで大音量で聴いているので、逆にこういうので小音量で静かに聴くのもいいもんだと思いました。

右は2000円で買える中国製デジタルアンプ。ホコリが多い場所での使用なので、ケーブルも含めいいものは使いたくないからなのですが、音は非常にクリアで癖がなく充分使えます。風呂用の防水CDプレーヤのヘッドフォンジャックからRCAに入れています。

私もたまにプリント基板や電子部品を買ってきてエフェクタの自作をしますが、さすがにこれは2000円では作れないと思いました。使われてるTA2020-20というICだけで1000円位してました。